ジーマーミとは沖縄の言葉で、ピーナッツのこと。地豆(ジマメ)が、地(ジ)のマメ⇒ジマメ⇒ジーマーミと変化したものです。ジーマーミのほか、ジーマーミーやジーマミなど、地域によって少しずつ違った呼び方をし、宮古島の方言では「ズマミ」と呼びます。
正確な表現としての沖縄の言葉はひらがななので、ハドムの商品は【琉球じーまーみとうふ】と表記していますが、カタカナのジーマーミ豆腐が現在一般的なので、このサイトでは商品以外はジーマーミ豆腐と表記します。
ハドムの「琉球じーまーみ豆腐」は2種類、冷蔵タイプと常温タイプがあります。
冷蔵タイプの賞味期限は冷蔵庫で1週間、常温タイプならなんと2ヵ月!!もちろん、常温タイプは食べる前に冷蔵庫で冷やしていただいても、そのままでも、お好みでお召し上がりください。しかも、お手軽なパック入りなので、時間のない朝にはもってこい!
フィルムをパッとはがしたら、パクパクっと食べて元気な一日がスタート~。少量でも腹持ちがいいのも、うれしいポイントです。
いつ頃から沖縄でジーマーミ豆腐が食べられるようになったのかについては、なかなか明確な文献が見当たらないのですが、中国では「花生豆腐」という名前で似た料理があったり、台湾などでも食べられていることから、そもそもは大陸から入ってきたものだと考えられています。
中国と独自の交流があった琉球王国。そのときにさまざまな食材や調理方法が伝えられたのですが、きっとその中のひとつにジーマーミ豆腐があり、そして、中国からやってきた冊封使の接待などのために生まれた宮廷料理のメニューとして定着したのではないかと推察されます。
そんなジーマーミ豆腐は、那覇を中心として次第に庶民の間にも取り入れられていき、各家庭でも作られるようになっていきました。(那覇では、宮廷料理を上手に庶民に取り入れていき、琉球料理というものを確立していったともいわれています。)
県内の畑でも落花生が栽培できるのが幸いだったのでしょう。それぞれのうちの味ができるほどになり、糸満あたりでは那覇の料理といって、自家製のジーマーミ豆腐でおもてなしをしていた様子も残されています。
ご存じのように普通の大豆が原料の豆腐は、ニガリで固めます。ニガリのマグネシウムが大豆のタンパク質同士を結び付けて成型するのですが、ジーマーミ豆腐はでんぷんで固めます。ゆえに、プルプル感やもちもち感がでるのです。
かつての、家庭料理においては片栗粉なども用いたようです。
ちなみに、ハドムの「琉球じーまーみとうふ」は厳選したこだわりのタピオカ粉を使用しています。
ジーマーミ豆腐の原料である「ピーナッツ」の原産地は、南アメリカボリビア南部のアンデス山脈地方とされており、紀元前にアメリカ各地に伝わったとされています。そこから新大陸発見のあと16世紀にスペインから南ヨーロッパへ。そして、アフリカ、アフリカから中国・インドへ渡り、アジアが大生産地となっていきました。日本へは中国から17世紀末に伝えられたとされていることから、琉球王朝が独自で中国と交流していた15世紀より200年あと。琉球にはいち早くピーナッツが伝わったと考えられます。
さて、日本では「落花生(らっかせい)」とも呼ばれるピーナッツは、ナッツ類と思う方も多いのですが、ナッツとは違って植物学的には豆の仲間です。
それゆえ、他のナッツに比べると脂質が少なくタンパク質が豊富。朝食にお勧めする理由がここにもあります。
ミネラルも豊富で、カリウム・ビタミンB1・ナイアシン・ビタミンEなどが多く含まれます。
ジーマーミ豆腐をつかった様々なアレンジ料理をご紹介します。いろんな味で美味しくいただけます。
とうふの代わりに仕上げに落とすだけ!
野菜サラダのワンポイントとして和風・洋風ドレッシングで!
お酒のおつまみにピッタリ。食べるラー油乗せ。
サクッとフライにしてジュレポンでさらに美味しい!
黒みつときな粉をかけて美健欲張りスイーツ。
ジーマーミ豆腐の揚げだしも香りがよくおいしいです!
黒糖を練りこんだジーマーミ豆腐にきなこと黒蜜をかけて
沖縄風ぜんざいの白玉の代わりにジーマーミ豆腐を!
「ジーマーミ豆腐」の製造は、主原料ピーナッツの洗浄から始まります。
約300kgのピーナッツを、1度に洗浄できるタンクで、強いエアー(空気)で水流を作り、自動洗浄します。
自社基準の洗浄回数がありますが、水の濁り具合を常に目視確認し、必要であれば洗浄回数を増やします。
そうすることで、ピーナッツに付着している細菌を洗い流します。
きれいに洗浄した「ピーナッツ」を、水を加えながら毎秒定量で、グラインダー(石臼)を使い、挽いていきます。この、挽き落とす際の加水量によって豆乳の濃度を加減します。
水を多くすれば「ピーナッツ」の風味は薄まり、当然ですが逆に水を少なくすれば強まります。
製品の特徴を出す重要な工程ですので、手作業で感覚的に行ってしまうと、風味のバラツキが大きくなり、安定した製品は作れません。
ちなみに、当社の加水量は「ピーナッツ」の味がしっかり出る配分にしています。
ピーナッツに水を加え、すり潰したペースト状のものを「呉」(ご)と呼びますが、脱水機を使い「豆乳」と「おから」に分離させます。
【下の写真】
こうやって、絞られるようにして「おから」が出てきます。
絞った豆乳に、当社レシピによる配合で、芋デンプンを加えます。
でん粉の種類もいろいろあり、それによって食感も大きく違ってきます。当社製品は「もっちり」感で、他社との違いを出しています。
当社のこだわりでもあるコチラの工程。
加熱方法は一般的に、直火で加熱する方法と、ボイラーによる蒸気加熱があります。
蒸気加熱は火加減の調整はなく、焦げることも一切ありませんので、とても効率的です。逆に直火加熱は火加減の調整がとても重要で、間違えてしまえば焦げてしまい製品になりません。
しかし当社では、香ばしさや手作り感を出すために、あえて手間のかかる直火炊きをしています。
【下の写真】
練り上がった生地は、充填機へ移されます。
この工程では、とてもトロットロッです。
容器へ生地を定量充填していきます。
炊きあがったアツアツの生地を素早く充填していきます。
当社の充填ラインは、1時間あたり約4,000個を充填しパックすることが可能です。
充填した後は、素早くトップシール(フタ)をして鮮度を保ちます。
ベルトコンベアを流れる製品にインクジェットプリンターで印字をしてきます。
シールされたジーマーミ豆腐は、すべて金属検出機により、金属異物が無いかチェックします。
冷却槽にて、製品を(芯温10℃以下)冷却します。
当社規定の時間で製品を一気に冷却します。
スタッフが一つ一つ、不良品が無いかを目視チェックしながら、袋詰めや梱包を行い、出荷を待ちます。
冷蔵庫に保管。発送の時はその冷蔵庫から、そのまま冷蔵車等に積み込みを行います。製造日ごとの製品サンプルを賞味期限後、当社の規定日数保管します。官能(味覚・形状)検査を行い、定期で微生物検査を実施しています。